(Hermann TraubによるPixabayからの画像)
「マンガでわかる地政学 改訂版」を読んでみました。
昨年の12月に出版された改訂版の方です。
面白かったです。
最近ちょこちょこと地政学関係の本を読んでるのですが、
最近読んだ本の中では、ダントツに読みやすいです。
地政学の入門編を人に聞かれたら、現時点では間違いなく、
この本をオススメします。
まず、基本原則として、以下の3点が示されることから、
この本は始まります。
「国家の行動原理は生き残りである」
「隣国同士は対立する」
「敵の敵は味方」
その上で、ランドパワーとシーパワーの2つの考え方の説明があり、
(この言葉を知らなかったです・・・・)
この2つの言葉に沿った形で、各国の地政学的な解説が進みます。
この本の面白いところの一つとして、各国を中心とした世界地図が
出てきます。
いつも見る日本が真ん中にいて、上が北で・・・のような世界地図
ではなく、解説する各国を中心とした地図が描かれていて、
新鮮な視点で国と国の関係性が想像しやすい内容になっています。
これ、本当にイメージしやすくて面白いです。
あと、この本は地形と組み合わせた説明が多用されているのも、
面白いところです。
例えば、ここには険しい山脈があって自然の障壁があるとか、
この川の規模は小さいので、昔から侵略されやすかった。などなど。
地政学の本では常識なのか、意外に地形についての記述が少ない本が、
多いイメージなのですが、この本はそのあたりの説明がされているので、
素人が考える「地政学」のイメージに近い内容だなとも感じました。
内容は、マンガと解説地図と文章が組み合わさった構成で進みます。
200ページ程度の本ですが、結構しっかり時間がかかります。
時間をかけて読みたくなるという感じです。
全てマンガで通した内容のこの本を見たいです。
(相当大変なんでしょうが・・・・)
出るのなら、即買いします。
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