「ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語」
を読んでみました。2020年の本なので少し昔の本です。
面白かったです。
この本ってどんな本?
この本は落語の歴史から説明してくれます。
この本には落語の噺だけではなく、落語界のしきたりやシステム、
上方落語や江戸落語の違いについての解説もあります。
さらに、落語以外の伝統芸能の歌舞伎や能や文楽などについても、
始まりや現在の姿の概要の解説もあります。
この本のざっくり紹介
ひとり語りの話芸が好きで、伝統芸能の一つだよなーと思い、
一度だけ、新宿の末廣亭に落語を聴きに行ったことがあります。
噺家さんって凄いな!と当時は思ったのですが、
基本も知らなければ、歴史も知らない。ただ落語を聞いてて、
面白いと思うだけの人だったので、この本を手にとってみました。
落語の発祥は、秀吉の時代に始まり、江戸時代に庶民のエンタメとして
発展したものだそうです。確かに古典落語と言われるものは、江戸時代が
舞台ですものね。
落語界のしきたりやシステムも興味深いです。
なかなか、落語だけを聴いている分にはわからない部分で、
「江戸落語には協会が4つある」とか
「見習いさんは楽屋に入れない」とか
「真打になっても収入が保証されない」など
へーという情報がたくさん書かれています。
最近、メディアい取り上げられる、講談と落語の違いについては、
丁寧に解説をしてくれています。
簡単にいうと
◆落語・・・庶民の娯楽
◆講談・・・武士の講義
とのことで、講談の口調がなぜあんなに勇ましいのか?
という謎が解けた気がしました。
この本をオススメしたい方は?
落語って何?いつから始まったの?エンタメでいいんだよね・・・
このあたりがちょっと気になる方におすすめです。
基礎知識が学べて、素朴な疑問がとけると思います。
ページ数と読みやすさのイメージ
200ページ強の本ですが、スイスイと読み切ってしまいました。
有名な噺家さんや、有名な古典落語のあらすじも書いてあります。
読んでいると、ちょっとクスッとするところもあり、楽しい本でした。
興味のある方はぜひ。