「いまどきの「ドイツ」と「日本」 本音で対論!」を読んでみました。
この本ってどんな本?
ドイツと日本の違いを、ドイツで生まれ育った、マライ・メントラインさんと、ジャーナリストの増田ユリヤさん、そして池上彰さん3人の鼎談で、それぞれの国の違いや実際の空気感などを比べていく内容の本です。
働き方や、教育や政治など、生活に関わることについて、各ジャンルでドイツと日本のデータを比較し、それぞれの違いと、ドイツではなぜそのようになっているか?その背景などを、実際にドイツで生まれ育った、著者が紹介してくれています。日本との違いで驚いたエピソードもたくさんあり、「へーそうなんだ」がたくさん学べる本です。
この本のざっくり紹介
ドイツと日本の違いを3人が色々なテーマで、日本社会とドイツ社会の違いや、雰囲気などをお互いに話していく本です。国が違えば本当に色々あるんだなーと感じました。これらのテーマについて、お話は進んでいきます。
・日本とドイツ
・日独の働き方を考える
・教育を考える
・社会保障を考える
・家族のあり方を考える
・政治のあり方を考える
・持続可能な社会に向けて
この本を読んでいくと「ほう」という感じの情報がたくさんあります。
その中でも、少しピックアップすると、
国内政治関係では日本の首相が30何人変わっている間に、ドイツは5人くらいしか変わっていないのは、驚きでした。政党の内訳も紹介してあるのですが、結構分散していて、日本のように絶対与党の感じが無いのは、ちょっと意外でした。
食事については、味よりは手順とかが大事で、比較的同じものを食べることが、あまり気にならないというのは、結構衝撃的でした。ドイツで飲食店をやろうとしたら、このあたりの国民性を理解しておかないと、日本式をそのまま持ってきても、多分、厳しい結果になりそうです。ヴィーガンが受け入れられている背景や理由とかは、国民性を強く感じました。
こんな感じで、他にも色々な情報があります。興味深いです。
別の本になりますが、「ねこと私とドイッチュラント」という日本からドイツに移住して、ドイツで生活する様子を描いたマンガがあるのですが、この本と合わせて読むと、一層イメージがつきやすくなると思います。
この本をオススメしたい方は?
・ドイツという国がよく分からない方
・現代ドイツの雰囲気を知りたい方
・いつかドイツに住もうかなと考えている方
こんな方々にはオススメの本です。
日本とドイツは似ていると聞くこともありますが、実際のドイツについて入ってくる情報は、政治などの国際ニュースと、サッカーくらいしか入ってこないのが現状だと思いますが、この本はドイツ人が語るドイツ社会ということで、リアルなドイツを知る事ができます。なかなかこういった実際の社会について、その国の人が語ってくれる本は珍しいです。「ドイツってどういう感じの国なんだろうね?」と思った方にはこの本はピッタリかと思います。
ページ数と読みやすさのイメージ
300ページ弱くらいの内容です。
最初から最後まで、3人での会話で進みます。トークを聞いてるかのように読める本です。さらっと読めるのでは?また各章の冒頭に色々なデータが出てきますので、トーク以外にも、数字やグラフでもいろいろと比較などができて、読み手が色々と考えることもできる本です。面白かったです。興味のある方はぜひ!